MAMALAID RAG『それが望みさ』
2003年10月14日「人間は自己の家畜化をすすめている」
と、某大学の教授がNHKで話しているのを見たのは、もう数年前。
決められた時間に起き、出社(通学)し、決められた場所で、決められた作業をこなし、決められた時間に帰宅し、決められた時間に食事をとる。医学による延命。避妊による家族計画。
他にも、もっと具体的な話で"自分を家畜として扱っている"ことを、教授は淡々と説明していた。
そんなことは、どうでも良かったのだけど。その"システム"を打開するのに必要なのが「戦うこと」と言っていたのに興味をもち、今も記憶に残っている。
ここでいう『戦うこと』とは、人を傷つけることではもちろんなく、自分の意志を持ち、他人とその考えをぶつけ合うことを指していた。
思えば、人と意見交換をすることが、ほとんどない。仕事であるといえばあるが、やはり会社関係もあって、妥協する事もあるわけだから、とても『戦っている』とは言いづらい。
振り返ってみると、そんな事を、喧嘩でなく言い合えたのは、今まで二人しかいなかったように思う。
彼女たちは僕に多大なる影響を与えた。僕の人生を変えたと言っても過言ではない。
僕は、彼女たちを愛していた。
『戦える』ことができたことは、とても幸せなことだったのではないかと、最近よく思う。もちろん、他にもたくさんの幸せがあったが。
ただ思うのが、今、僕の周りでは、そんな人がもういないということ。それは、周りの人が良い悪いではなく、相性の問題として。
出会いとは、偶然で。稀有なことほど、早く気づいて大切にしなければならなかったのであろう。
今の僕は、ただ日々をやり過ごしている毎日で、精一杯の抵抗が音楽というぐらい。
また『戦える』人と出会えるとは、正直思っていない。だからといって、この人生を捨てれないのは、その『戦える』彼女たちと出会ったからだと思う。
今日は何をしていたのか、よく覚えていないので、こんな、自分の頭でもまとまっていない話を。
僕は何に期待して生きているのか?あたなは何に期待をして生きているのか?戦える人はいますか?
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